廃棄物(固形)

生活系一般廃棄物

大学から排出される廃棄物には、事業系一般廃棄物と産業廃棄物とに分けられます。事業系一般廃棄物は家庭から出るごみと同様の廃棄物ですが、「再資源化するもの」とそれ以外の「処理・処分するごみ」の2つに大別されます。

  • 古 紙(段ボール、新聞、雑誌類、雑がみ類)

    *禁忌品(混入してはいけないもの):ティッシュペーパー、感熱紙、防水加工紙、油紙、カーボン紙、コーティング紙、写真、合成紙、セロファン、ガムテープ、布、紐、金具等

    *雑がみ類:雑誌・雑紙のように紐で結べない「雑がみ(メモ用紙、シュレッダー裁断紙、封筒、はがき等)」はビニール袋に入れて雑がみとして排出して下さい。「雑がみ」を「可燃ごみ」としないようにして下さい。セロテープやセロファン、ガムテープ等の異物は取り除いて下さい。

  • 飲料瓶

    *キャップを外して、中身を捨てて洗浄し、透明瓶、有色瓶も一緒に透明袋に入れてください。
    ※透明袋には、研究室等の名称と内線番号を明記してください。

  • 飲料缶 *中身を捨てて洗浄し、アルミ缶、スチール缶も一緒に透明袋に入れてください。
    ※透明袋には、研究室等の名称と内線番号を明記してください。
  • ペットボトル *キャップを外して、中身を捨てて洗浄し、可能であれば、キャップとラベルを外して、つぶさずに透明袋に入れてください。
    ※透明袋には、研究室等の名称と内線番号を明記してください。
  • 発泡スチロール *再資源化できる発泡スチロールは、箱、板状のポリスチレン製のみです。ポリスチレン製の発泡材には「PS」や「リサイクル」のマークが付いています。外見は似ていますが、弾力(粘り)があり、ポリスチレンのように「パリッ」と割れないポリプロピレン製の発泡材や、チップス状、スポンジ状、数センチ大の充填物やシート状の発泡スチロールは、「可燃ごみ」として下さい。
  • 金属くず *大部分が金属のもの(ケーブル類を含む)とする。アルミ箔はそれのみを透明袋に入れて、金属くずとする。家庭用スプレー缶は使い切り、穴をあけて金属くずとする。
  • 大型廃棄物 *什器、実験機器、大型電化製品、PC等の廃棄については各部局の事務に問い合わせてください。
  • 蛍光管 *蛍光管、電球、分析装置のランプ類、LED等は部局、研究室等で保管してください。一括集荷します。
  • 乾電池等 *乾電池、バッテリー等は部局、研究室等で保管してください。一括集荷します。
  • 不燃ごみ *再資源化できないガラスくずや陶器くずは不燃ごみとして処理してください。透明袋に入る電化製品は金属くずへ、それ以外は大型廃棄物としてください。
  • 可燃ごみ *生ごみ、弁当容器、菓子袋、資源化できない紙類等の可燃ごみは事業場指定のごみ袋を使用してください。

実験系廃棄物

大学の研究活動によって生じる廃棄物は事業系産業廃棄物とよばれており、廃棄物の種類によって適用される処理方法が異なっており、排出者は廃棄物を正しく分別しなければなりません。更に、産業廃棄物の中でも、爆発性、毒性、感染性などを持つものは特別管理産業廃棄物に分類され、特に、排出の段階から処理されるまでの間、特に注意して取り扱う必要があります。
産業廃棄物は最終処分まで責任は排出者にあります。

  • 瓶( 軟質ガラスのみ ) *きれいに洗浄した薬品瓶は、飲料瓶と一緒に資源化します。生活系廃棄物の飲料瓶として廃棄してください。薬品瓶で良く洗浄できていないものは「不燃ごみ」、薬品が付着して洗浄できないものは「有害物付着物」として廃棄してください。
  • 有害付着物( 可燃・不燃とも ) *有害物質が付着しているガラス瓶、ガラスくず、廃プラスチック等の実験器具、使用済みシリカゲル等は、部局毎に設置された蓋付きドラム缶に入れ、シリカゲルなど粉状の物は、飛散しないように透明袋に梱包し、内容物名を記入して下さい。
  • 実験系可燃ごみ *プラスチック製実験器具、薬品空容器等の可燃ごみです。二酸化炭素削減のために、洗浄して利用できる物は、再利用しましょう。透明袋に入れて下さい。
  • 不燃ごみ *資源化できない薬品瓶、ビーカー等のガラスくず及び陶磁器くずのみです。アルミ箔はそれのみを透明袋(アルミ箔と表記)に入れて金属くずとして下さい。実験系の不燃ごみは生活系の不燃ごみと一緒に産業廃棄物として処理しています。
  • 感染性医療系廃棄物(旧疑似医療系廃棄物を含む) *病院や医学系等以外の部局において使用された注射筒や注射針は、感染の有無にかかわらず感染性産業廃棄物として専用のハザードボックスに入れてください。処理の詳細については各部局の担当者にお問い合わせください。

水銀使用機器保有調査と含水銀廃棄物の処理依頼

本学で発生した含水銀廃棄物については、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に定められた産業廃棄物の収集運搬並びに処分の基準を遵守し、「含水銀廃棄物」として年1回の学外一括委託処理をしています。処理申込書類の提出締め切り、集荷日時・場所については別途通知します。 以下に、含水銀廃棄物の分別と処理申込書の記入要領、保管・排出時の注意事項を示しています。

  • A~Cの3分類に分ける。
    • 使用・未使用にかかわらず購入時の容器に、購入時と同じ薬品が入っているもの。
    • 含水銀廃液、汚泥、固形廃棄物等
    • 温度計、血圧計、マノメーター等の水銀が使われている物品
    *分析装置の光源ランプ類は別途「廃蛍光管」調査時に処理依頼すること
  • 通し番号を付ける。 それぞれの分類に対し、通し番号 A1, A2,・・・、B1, B2,・・・、C1, C2,・・・を付ける。薬品瓶等の外部から見える場所に、[ダイヤルインの下4桁]+[通し番号]のラベルを貼る。 (例) 2217-A1、 2217-B12
    *水銀温度計が複数本あるときはまとめる。
  • 含水銀廃棄物処理依頼申込書を作成する。 入力用ファイル等は「水銀使用量及び水銀保有量の調査」時に配付するとともに環境安全センターHPにも掲載します。
  • 保管・搬出時の注意 集荷まで、飛散、流失、地下への浸透などのないように保管してください。
    *運搬において漏れないように、厳重な梱包を行う。
  • 集荷日時の通知 委託業者が決定した後、部局担当係より集荷の日時と集荷場所を通知します。
  • 集荷時の注意 無機水銀廃液及び有機水銀廃液は、運搬中に倒れにくく、破損しにくいプラスチック製の容器に貯留し、内容物がわかるように容器外面にラベルの貼り付けあるいはマーカーで記入して下さい。容器の返却はありません。また、環境安全センターからの容器の提供もありません。
    *廃液の処理のためには水銀含量の濃度計量証明が必要です。事前に業者委託して準備しておいてください。濃度計量証明のない廃液は処理できません。 *水銀以外の重金属が共存する場合も「水銀廃液」とします。 *水銀廃液で、シアン・ヒ素化合物を含むアルカリ性廃液も「含水銀廃棄物」として下さい。中和作業は、シアン化水素(青酸ガス)が発生し、危険です。 *水溶性有機物の含有量は問いません。 *水銀温度計や電極は種類別に複数をまとめる事ができます。外から中がわかるようなビニール袋(二重)に入れて下さい。破損したものも個別にビニール袋(二重)に入れ、水銀が漏出しないようにして下さい。瓶入りの金属水銀もビニール袋(二重)に入れて下さい。 *集荷の際は、申込者または部局担当者が立ち会い、 薬品リストと廃薬品等とが照合できるようにしておいて下さい。

廃薬品類

本学においては、九州大学化学物質管理規定に基づき、薬品について適正な管理及び処理を行う必要があることから、廃薬品等の学外一括委託処理を実施しています。 廃薬品等処理依頼リストの記入例を参考に処理依頼リストを作成し、各部局の担当係を通して提出して下さい。また、廃棄処理できる廃薬品(試薬として購入したもの)は、原則化学物質管理支援システムのバーコードが貼られているもののみが対象です。登録していない化学物質を廃棄したい場合は、環境安全センターまでお問い合わせください。なお、内容物不明の薬品は処理できません。廃薬品として処理するためには分析業者の分析証明が必要です。

  • A~Cの3分類に分ける。
    • 使用・未使用にかかわらず購入時の容器に入っているもの。
    • 汚泥、固形廃棄物等、小分けした薬品等
    • アンプル瓶
  • 通し番号を付ける。 それぞれの分類に対し、通し番号 A1, A2,・・・、B1, B2,・・・、C1, C2,・・・を付ける。薬品瓶等の外部から見える場所に、[ダイヤルインの下4桁]+[通し番号]のラベルを貼る。(例) 2217-A1、 2217-B12
  • 廃薬品等処理依頼リストを作成する。 入力用ファイルは「廃薬品等保有量の調査」時に配付するとともに環境安全センターHPにも掲載します。
    *薬品の種類によっては集荷できないものもあります。
  • 保管・搬出時の注意 集荷まで、飛散、流失、地下への浸透などのないように保管してください。
    *運搬において漏れないように、厳重な梱包を行う。
  • 集荷日時の通知 委託業者が決定した後、部局担当係より集荷の日時と集荷場所を通知します。
  • 集荷時の注意 *薬品名は必ず、和名やカタカナ表記で記入してください。1行に1本の薬品を記入してください。 *内容物が不明なものや水銀を含むものは回収できません。含水銀廃棄物は別途実施予定の廃水銀一括処理をご利用ください。 *スプレー缶、燃料ガスボンベ、加圧薬品金属ボンベは回収しません。金属ボンベに入った化学薬品の処理はメーカー、販売業者に相談して下さい。 *容量や重量は有効数字2桁程度でお願いします。 *薬品類の廃棄方法としては、今回の廃薬品としての廃棄の他に、廃液(毎月1回集荷)としての廃棄があります。ジクロロメタンなどのハロゲンを含む有機廃液は「ハロゲン化有機廃液」、一般の有機溶媒は、「その他の有機廃液」として廃棄してください。